こんにちは、機械学習の講師をしている尾宮です!
ここでは、Python でよく用いられる for
文を使って、辞書 (dictionary) の要素の取り出す方法を解説します。
皆さんの学習にお役立ていただければ幸いです。
目次
実行環境
- Google Colaboratory
- Python:3.9.2
辞書 × for
文のサンプルコード
for
文で辞書をループ処理する方法は 3 つあります。
- キー (key) のループ処理
- 値 (value) のループ処理
- キー (key) と値 (value)をセットにしたループ処理
それぞれ、順番に解説していきます。
for
文の文法を振り返りたい方、学びたい方はこちらの記事をご覧ください!
【Python 入門】for 文の使い方を解説!range() 関数も紹介
キー (key) のループ処理
キーをループ処理するには、.keys()
メソッドを使用します。構文は以下の通りです。
繰り返したい処理①
繰り返したい処理②
︙
dict
型変数とは、辞書で定義した変数名のことです。キーを順番に出力するサンプルコードは以下のようになります。
dict = {'太郎': '24歳', '花子': '28歳', '次郎': '18歳'}
for key in dict.keys():
print(key)
太郎
花子
次郎
for
文と .keys()
メソッドを使うことで、 キーを順番に出力できました。
.keys()
は for
文で使用する際は省略可能で、上記と同じ出力になります。以下、サンプルコードです。
for key in dict:
print(key)
太郎
花子
次郎
値 (value) のループ処理
辞書で値をループ処理するには、.values()
メソッドを使用。
構文は以下の通りです。
繰り返したい処理①
繰り返したい処理②
︙
値を順番に出力するサンプルコードは以下のようになります。
dict = {'太郎': '24歳', '花子': '28歳', '次郎': '18歳'}
for value in dict.values():
print(value)
24歳
28歳
18歳
.values()
メソッドを使うことで、値を順番に出力できました。
キーと値をセットにしたループ処理
キーと値をセットでループ処理する場合は、.items()
メソッドを使用します。
構文は以下の通りです。
繰り返したい処理①
繰り返したい処理②
︙
dict = {'太郎': '24歳', '花子': '28歳', '次郎': '18歳'}
for key, value in dict.items():
print(key, value)
太郎 24歳
花子 28歳
次郎 18歳
このように、for 文と .items()
メソッドを使うことで、キーと値をセットで出力できました。
最後に
以下、まとめになります。
- キーのループ処理をする時は、
.keys()
メソッドを使用 - 値のループ処理をする時は、
.values()
メソッドを使用 - キーと値をセットでループ処理する時は、
.items()
メソッドを使用
以上、Python 学習している方々のお力添えになれば幸いです!
参考リンク
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