【Python 入門】= < > (比較演算子)の使い方を解説!if 文での使用方法も紹介

【Python 入門】= < > (比較演算子)の使い方を解説!if 文での使用方法も紹介

機械学習の講師をしている神部です。

今回は Python における比較演算子の基本を解説します!

比較演算子は条件分岐とセットで使われることが多いです。早速、使い方を見ていきましょう!

実行環境

比較演算子とは

比較演算子とは、2 つの式や値の比較で使用する記号のことです。具体的には「等しい・等しくない」や「大きい・小さい」といった比較をするときに使用する記号です。

比較演算子を使用することで「〇〇より小さいとき」「〇〇と一致するとき」「〇〇ではないとき」といったような条件づけをすることができます。

if 文と一緒に使うことが多く「〇〇より小さいとき」に「△△の処理をする」というような記述をします。

比較演算子の使い方

Python で使用できる比較演算子は以下の通りです。

演算記号
小なり<
大なり>
以下<=
以上>=
等しい==
等しくない!=

比較演算子を使用した結果は、True / False(ブール型)が返ってきます。比較演算子 > / < で、数値の大小を比較するサンプルコードは以下の通りです。

比較演算が正しい場合
# 前提の設定
a = 1
b = 2
# 比較
a < b

実行結果
True

比較演算の結果が違う場合
# 前提の設定
a = 1
b = 2
# 比較
a > b

実行結果
False

このように、式や値を比較し True / False で返してくれるのが、比較演算子の基礎になります。

比較演算子の種類

今回は age という変数に数字を入れて比較演算子を使う例を紹介しています。

変数については以下の記事を参考にしてみてください!

より小さい(未満)

x < y といったように書きます。y の値を含まないのがポイントです。

例えば 20 歳未満という条件の場合はこのように書きます。

より小さい(未満)
# age という変数に 19 を代入
age = 19

# 19 が代入された age が 20 未満かどうかを確認
age < 20

実行結果
True

# age = 20 や 21 であれば False

より大きい(超える)

x > y といったように書きます。こちらも y の値を含みません。

例えば 20 歳を超えるという条件の場合はこのように書きます。

より大きい(超える)
# age という変数に 21 を代入
age = 21

# 21 が代入された age が 20 を超えるかどうかを確認
age > 20

実行結果
True

# age = 20 や 19 であれば False

以下

x <= y といったように書きます。こちらは y の値を含める場合に使います。

20 歳以下という条件の場合はこのように書きます。

以下
# age という変数に 20 を代入
age = 20

# 20 が代入された age が 20 以下かどうかを確認
age <= 20

実行結果
True

# age = 21 であれば False

以上

x >= y といったように書きます。こちらも y の値を含みます。

20 歳以上という条件の場合はこのように書きます。

以上
# age という変数に 20 を代入
age = 20

# 20 が代入された age が 20 以上かどうかを確認
age >= 20

実行結果
True

# age = 19 であれば False

等しい

x == y のように書きます。Python では書き方が == なのがポイントです。

20 歳であるという条件の場合はこのように書きます。

等しい
# age という変数に 20 を代入
age = 20

# 20 が代入された age が 20 と一致するかどうかを確認
age == 20

実行結果
True

# age = 19 や 21 などであれば False

等しくない

x != y のように書きます。ここではじめて ! の記号が出てきましたが Python では != のように書くことで等しくないという意味を持ちます。

20 歳ではないという条件の場合はこのように書きます。

等しくない
# age という変数に 20 を代入
age = 20

# 20 が代入された age が 20 と一致しないかどうかを確認
age != 19

実行結果
True

# age = 20 の場合のみ False

if 文と比較演算子を一緒に使う方法

比較演算子は if 文と一緒に使われることが多いです。ここでは、比較演算子と if 文を組み合わせた条件分岐を実装してみましょう。

if 文については下記事で解説していますので、復習や理解を深めたい方はご覧ください。

条件が一つの場合

実装したい条件は以下の通りです。


条件 1
7 時に起床した場合
処理:朝ごはんを食べる

条件 2
12 時に起床した場合
処理:昼ごはんを食べる

条件 3
それ以外の場合
処理:何も食べない

上記の条件を踏まえ、12 時に起きた時のコードは以下のようになります。

等しいを使った条件分岐
# 起床時間の設定
time = 12
# 条件分岐の構文
if time == 7:
  print('朝ごはんを食べる')
elif time == 12:
  print('昼ごはんを食べる')
else:
  print('何も食べない')

実行結果
昼ごはんを食べる

今回は等しいという意味の比較演算子 == を使用しています。

条件 1(time == 7) ではなく、条件 2(time == 12) を満たしたため、「昼ごはんを食べる」が出力されました。

本ケースでは、print() 関数を使用することで、出力を True / False ではなく昼ごはんを食べるとしています。

条件が複数の場合

比較演算子を 2 つ以上、連結することも可能です。以下の条件を複数の比較演算子を組み合わせて、実装してみます。


条件 1
6 ~ 11 時に起床した場合
処理:朝ごはんを食べる

条件 2
12 ~ 14 時に起床した場合
処理:昼ごはんを食べる

条件 3
それ以外の場合
処理:何も食べない

条件 1(6 ~ 11 時に起床した場合)は、6 時から 11 時(6 時から 11 時も含む)なので、上の一覧表では <=>= が使用できます。条件 2(12 ~ 14 時に起床した場合)も同様です。

上記の条件を踏まえ、14 時に起きた時のコードは以下のようになります。

以上・以下を使った条件分岐
# 起床時間の設定
time = 14
# 条件分岐の構文
if 6 <= time <= 11:
  print('朝ごはんを食べる')
elif 12 <= time <= 14:
  print('昼ごはんを食べる')
else:
  print('何も食べない')

実行結果
昼ごはんを食べる

条件 1(6 <= time <= 11) ではなく、条件 2(12 <= time <= 14) を満たしたため、「昼ごはんを食べる」が出力されました。

このように比較演算子は、if 文と組み合わせたり、複数の比較演算子を連結させて使用できます。

最後に

本記事では Python の比較演算子の基礎について解説しました。以下、まとめです。

  • 比較演算子は式や値の比較に用いられる記号
  • 比較演算の返り値は True / False(ブール型)
  • if 文とセットで使用することが多い

比較演算子は頻繁に使用する記号になります。ぜひご自身でさまざまな条件を設定してみて、比較演算子をマスターしていきましょう!

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以上、比較演算子の基礎的な使い方でした。皆様の Python ライフの一助になれば嬉しいです!

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参考リンク

参考 Python 3.7.10 ドキュメント
参考 Chainer チュートリアル