【DX/AI 人材の転職の今】最新マーケット動向と未経験からの挑戦について

本記事はこんな方にオススメです
  • DX・AI・データ分析人材のマーケット情報について知りたい方
  • DX・AI・データ分析人材として転職したい方
  • 未経験からの転職を考えている方

doda × キカガクの転職支援サービス開始から半年ほどたちました。
改めて、DX や AI・データ分析人材のマーケットの状況や動向、未経験からの挑戦は可能なのか、本サービスのオススメの使い方などを doda のキャリアアドバイザー 2 名にインタビューのお時間をいただきました!

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DX・AI・データ分析人材の求人数は増え続けている

神部:
ーーーーーーー DX・AI・データ分析人材の需要はいかがですか?

遠藤さん:
定性的ですが、DX・AI ・データ分析人材の求人は DX 推進にかなり力入れているメーカー系企業が非常に多いです。また、メーカー系企業が IT 系企業とかコンサル系企業に依頼するので、そういったところの採用熱度も非常に高くなっております。求人数をみると 2018 年度と現在で比較すると 4 倍近くまで増えています。

神部:
ーーーーーーー今後もそのニーズは続きそうですか?

遠藤さん:
今後も増えていくのではないかと思っています。
日本のメーカー系企業のいわゆる DX がはじまったのもここ 1〜2 年ぐらいの話だと思っています。つまり、推進を今始めているタイミングなので、そういった意味では向こう 5 年ぐらいまではずっと伸び続けると思っております。

神部:
ーーーーーーー上記人材の最近の動向はどうですか?

遠藤さん:
一昨年よりも去年、去年よりも今年、半年前よりも今という形で、DX の文脈の中で分析とや AI の知識等がある方の需要はどんどん増えています。ただ、企業様側との採用要件の定義の際にも、「やっぱり欲しいです。ただマーケットにいないのはわかってます。」ということをよく伺います。
やはり採用熱度は高いのですが、一方でまだ転職マーケットに、DX やデータ分析、AI に強い方というのがそこまで多くいらっしゃらないので、企業様としては採用したいけれども人材が獲得できてないという状況だと思います。

神部:
ーーーーーーーどうのような企業が上記人材を求めていますか?

遠藤さん:
コンサル系企業側で言いますと日系も大手外資系コンサルティングファームもこの辺りの経験のある方がいらっしゃったら、本当に飛びつくぐらい採用熱は高いかなと思います。
経験者の方で言うとどこも採用したいので、応募したらすぐに書類通過の連絡があったりとか、「すぐに面接したいです」みたいな話をいただくことも多かったりします。
事業会社側で言いますと、物流や流通系の業界は DX 推進にかなり力を入れていらっしゃいます。大手の物流会社や小売系で在庫を多く抱えるような大手衣類メーカー等の物流の DX 推進は、直近ここ 1〜2 年はかなり力入れていらっしゃる印象です。

未経験からのチャレンジは、キャリアへの先行投資となりえる

神部:
ーーーーーーーそういった人材の未経験からの転職状況はどうでしょうか?

遠藤さん:
DX・AI・データ分析の部分で言いますと、まだまだ実務未経験の方も採用してる企業様が圧倒的に多いです。例えばそれこそ 5 年ぐらい前に Ruby が流行った時期がありました。日本のベンチャー企業が Ruby を取り入れて、実務経験がないけれども自己学習してる方を採用していた時期でした。それが 2〜3 年経つと、実務経験がある方を採用する、今になると即戦力の方を採用しているという流れになっています。ここの DX・AI・データ分析で言うと、今はまだ未経験の方でも採用をかけているフェーズになります。
なので完全に実務未経験で、自己学習も独学程度で本読んでます、独学で Python ちょっとだけ触ってますみたいな方であっても、採用する企業様もいらっしゃいます。ただ最近は少しでも実務経験がある方や、実務経験がなくても大学院のときに R・Python を触ってた方、それこそキカガクさんのようなスクールにて自分でお金を投資した上でちゃんと自己研鑽している方を採用する流れになりつつあり、未経験の採用の基準は少しづつ上がってきている印象はあります。

神部:
ーーーーーーー未経験からの転職するうえで何か意識することはありますか?

遠藤さん:
ズバリ、アウトプットができるかだと思います。実務経験がない場合はいかにアウトプットできるか、どれだけ自己研鑽だったり、ここの領域に対して学習できているか、ということがやっぱり重要になります。そういった意味で、何か成果として出せるものがあるということは非常にアピールポイントになるかなと思います。
アウトプットに関しては、Kaggle でメダルを取りにいく方もいらっしゃいますし、あとは自己研鑽を Qiita や GitHub に上げ、これを見てくださいという形もあります。
また、現職と同じ業界を選択するというのもあります。業界の親和性があるというのは企業様も中途採用だと結構見ていらっしゃったりするので、全く異業種に行くよりもやっぱり自動車業界から自動車業界だったり、通信から通信、金融から金融等、同業界への転職の方がその業界の流れやマーケットを理解している分、異業界に行くよりは転職しやすいと思います。

神部:
ーーーーーーー未経験から転職できている方に共通の特徴はありますか?

遠藤さん:
一番は今システムエンジニアをやっていて、さらにプラスアルファ自己研鑽で AI や分析まわりをやってる人になります。
また直近では、エンジニアではなくても分析や統計等の知識があれば、企業様としては「一度会ってみたい」とお声掛けいただくことがあります。
また、人柄やコミュニケーション能力、年齢に対しての経験や自己研鑽をどれだけやっているのか?という一般的な転職活動におけるポイントももちろん重要になってくると思います。

神部:
ーーーーーーー未経験でもよい条件での転職は可能ですか?

遠藤さん:
求職者さんの現年収やどれだけ自己学習できているか、どれぐらい業界知識があるか、面接の善し悪しや会社に合う合わない等前提はありますが、未経験のデータサイエンティスト・ DX・AI ポジションで言いますと、例えば 24、5 歳の社会人経験 3 年ぐらいの方で、現年収維持の転職は十分できると思います。データサイエンティスト等のマーケットの需要が高いというのもありますし、いわゆる業務系エンジニアと比べるとデータサイエンティスト等の職種の平均年収は高めだったりはするので、未経験であっても素養があれば、現年収維持でご内定という企業様もいらっしゃっいます。

神部:
ーーーーーーー改めて、DX・AI・データ分析系の職種にチャレンジしようとしている方へ

長田さん:
今就業に関する「安心や安全」という言葉の定義が変わりつつあると思います。以前であれば、会社の規模や福利厚生・給与等、その会社の規模感や基盤の安定さがその物差しでした。しかし、昨今のベンチャー企業の台頭や、業界の動きも非常に速い中で、数年前まで安定企業と言われていたところが安泰ではなくなるっていうことは大いにあり得るかなと感じています。
その際、安心してキャリアを積むとか、時代がどう変わっても食べていけるようになるには、やはりどれだけ自分の市場価値を高めていくかということが一番だと思っています。
そんな中、DX や AI 人材の将来的な可能性の広がりに目を向けることができる人というのは、すごく先見の明があると思います。例えば、今、目の前の給与であったりだとか会社のブランド価値、携るサービス等で就業先を決められる方もちろんいらっしゃいますが、そうではなくて、いま先行投資として年収を大幅に下げてでも、有名でない会社に行ってでも、今は自分のやりたい方向性とは違うサービスだったとしても、自分の能力開発のために、そこに対してチャレンジができる方というのは、将来成功をつかむ可能性が高いかなと思っています。
転職も 1 回がもう全てということでなく、やっぱり優秀な方であればあるほど、年齢やマーケットに依存せず必ず就業する場所があるため、キャリアアップのために複数回転職をされている方も多くなってきました。
なので、今目先のことだけではなくて中長期視点をもってキャリアを考えていく、そのために今どういうステップを踏むのか、そのためにキカガクさんのようなしっかりとした学習プログラムを学ぶなど、1 回の転職をゴールとせずにしっかりとステップアップをしていく、という考え方をもったとき、キャリアの広がり方が違ってくるんじゃないでしょうか。
やはり、(長期コース)受講生の方も自分の未来に対する投資をされてる方がほとんどだと思います。なので、改めて目先のところだけでなく、長い目で見たときにこういった職種にチャレンジする、こういったスキルを身に着けておく、というのはキャリア形成の観点からもよいのではないでしょうか。

AI プログラミングスクール

対談者

パーソルキャリア株式会社より
キャリアアドバイザー インフラ領域マネジャー 長田様(左上)
キャリアアドバイザー アプリ領域アシスタントマネジャー  遠藤様(下)
株式会社キカガク
機械学習講師兼マーケティング部 神部(右上)

転職したその先に何があるのか?を意識したキャリア支援

神部:
ーーーーdodaさんからみた本サービスへの想いを教えてください。

遠藤さん:
ご自身の夢や目標に向けて努力していらっしゃる方に対して、まず適切なお仕事を紹介させていただきたいです。またその方がその仕事でしっかり活躍されることで、特に日本の労働市場や IT マーケットがさらに活発になると思っています。
また、この DX・AI・データ分析あたりの人材獲得に困っていらっしゃる企業様は非常に多いです。そういった企業様にしっかりと基礎のある方、知見のある方をご紹介させていただくことで、企業様の支援にも繋がります。
それにより個人も企業も双方成長することができると思うので、そういった意味で IT 業界全体の伸びに貢献したいとおもっております。

神部:
ーーーーサポートで意識していることはありますか?

遠藤さん:
一番は、転職をゴールとしないということを非常に強く意識しています。転職して終わりではないので、転職した先に求職者様が何を得られるか、どういう思いで転職したいかというところをしっかり確認しています。つまり、その転職 1 回を支援するためにサポートするというのは絶対にしないという想いでいます。やはり、キャリアの中での転職だと思いますし、転職してからその人が何を得られるか、転職理由が叶えられてるのかというところを大事にしています。
そういった意味で IT 領域専門のアドバイザーが担当することは大事だと思います。やはり知見がないとそういった転職後のアドバイスもできないと思いますし、「転職した先この会社でこういう経験が積めますよ」みたいな話もできないと思います。
また、職種未経験の方には、自分が思い描いてる職種なのか、この職種に入ったときにはこういうキャリアがあるけれどもこういう部分は得られないかもしれませんねなど、お客様が見えてないところまでいかに未来を話せるか、それも含めて本当にやりたいんですか、みたいなところも確認するよう意識しています。
求職者様もアドバイザーも、もう転職したい・転職成功させたいと転職をゴールとしてしまうと、転職した後に不幸になる可能性があると思います。なので、その先に何があるんですかというところは我々からもお客様に確認するようにしていますし、意識してるところかなと思います。

神部:
ーーーー具体的にはどういったサポート内容になりますか?

遠藤さん:
例えば初めて転職活動される方には職務経歴書の作り方のアドバイス、作っていただいたアウトプットへの添削や、追加のアドバイス等を行っています。
あとは、それこそ転職の面接が初めてですという方に関しては、例えば転職理由や志望理由を作成いただければ添削もいたしますし、ご希望いただければ担当アドバイザーが面接で聞く内容への模擬面接をさせていただくこともあります。そういった意味では転職未経験者の方も安心して、活動に集中できるのかなと思います。

AI プログラミングスクール
*パーソルキャリア様資料抜粋(初回カウンセリングのヒアリングについて)

神部:
ーーーー長期コース受講生がこういったところを意識して学習したほうがよい等ありますか?

遠藤さん:
長期コース受講生に限らず自己研鑽されている方に、何のためにそれやってるんですかという、いわゆるゴールを意識した上で、それを学習しているかというところはカウンセリングで聞いています。
ですので、目的意識を持って今これをやってますというところは言語化し、アウトプットできるようにしていただくと、今後の活動に対しては有利になるのかなとは思います。

長田さん:
転職を考えている方は、転職活動の準備を徐々に進めていただきたいというところです。日々求人を見る癖をつけておくことや、履歴書や職務経歴書をある程度作っておく等、スタートダッシュを切れるように転職活動の慣れをちょっとずつしていくと、初動が全然変わってきます。
キカガクさんのコースが本当に充実してるので、勉強はもうそれにフルコミットで頑張っていただき、徐々に転職のための心の準備をしておくと、転職成功率や転職時期等が早まるかなとは思っています。

神部:
ーーーー本サービスのおすすめの使い方はありますか?

遠藤さん:
転職しようと思って登録する方も多くいらっしゃるんですけれども、転職するって決めるのではなくて、キャリアの相談として使っていただけると良いかなと思っています。
直近の転職希望でなく、ご自身のキャリアに悩まれているようであれば、転職をすすめるというよりはキャリアの相談にのらせていただきます。その中で御社のコースを受講し、ご本人様が転職に動き出すのであれば、もちろんプロとして伴走させていただきます。なので、転職ありきで使うというよりも、親身なキャリア相談みたいな感じで相談頂ければと思います。

長田さん:
転職を迷っている方や長期コース受講前に自分の棚卸しをしておきたい!という方は上記の使い方で使用し、逆に転職を考えている方は、3 ヶ月のインプット期間の後ぐらいから本サービスに登録いただくのがよいかと思います。
やはり長期コースの内容を学習しつつ、並行して転職活動のことも考えると大変ではないかと思っています。なので、キカガクさんでの勉強の方が軌道に乗ったり、少しゴールや全体像が見えてきた段階で、転職活動をちょっとずつ準備しはじめるぐらいの方がいいかなと思います。キカガクさんのコースの開始直後というよりは、インプットが終わった 3 ヶ月終了時点や、卒業まで残り2ヶ月とか3ヶ月ぐらいになったときぐらいに登録していただき、キャリアカウンセリングをしたり、ドキュメントの整備をするみたいな感じの方が、転職活動も自分の中でかなりイメージしやすくなると思います。

最後に

本記事をお読みいただき誠にありがとうございました。
記事内にあるように、DX ・AI・データ分析まわりの職種は、マーケットの拡大と同時に求人数も増えています。この拡大段階で、そういったスキルを獲得しておくという先見の明と行動力のある方に今後のキャリアの可能性が広がっていくことがわかりました。しかし、前提として、その選択がご自身が描くキャリアプランに合致しているか?ということが大事ということも改めて気づきました。
本インタビューで長田さんが次のようにおっしゃていました。
長田さん:
大手人材会社にて人材紹介ビジネスをやってる会社と、キカガクさんのようなエンジニア育成のプログラムを展開している会社のアライアンスってあんまり多くないと思っています。
しかし、こういった座組はこれからスタンダードになっていくのかもしれないと感じています。実務に活きることが学べるところと、それを実際に活かす仕事の紹介をするところとがしっかりと分けられていて、手を取り合ってるっていうのが業界スタンダードになる可能性も全然あり得るかなって思っております。

「教育」を提供するキカガクと、「キャリア形成」を支援するパーソルキャリア様という、お互いの得意分野を活かし日本の未来をつくっていくというこの座組が、未来に挑戦する方と未来をつくっていく会社をつなぐ大きな架け橋となっていければよいなと思っています。





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